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雪、降り積もる

朝起きたら、30cmばかりの雪が積もっていました。



せっせと雪かき、30分コース。
(明日、ぜったい筋肉痛になる…)



今年は薪ストーブを設置したので、こんな雪の日も暖かく、
どんどん減っていく薪を不安に思いながら(足りるのかしら、多分足りない)
猫たちと共にぬくぬくしています。
何より洗濯物がよく乾くのが本当に素晴らしい!
(むしろ何か乾かしていないと、顔がパリパリしてきて危険…)



春、こちらに文章を書いてからその後、
切り替えられないことが多くて、考えはうずくまったまま繁忙期を迎え、
あっという間に日々は過ぎていきました。

書きたいこと、書けないことが山ほどあって、
けれども誰に当てたものでもなく、個人の雑記なのだから、
自分が思うことを思うように書いたらそれで良し。

ということで、ここ数ヶ月で固まった気持ち、
『いずれ宮城に帰ろう』ということ。

うめばち夫の実家は宮城。生まれは福島。
いずれはどちらかに住みたいね、なんて話していたけれど、
ここの暮らしに慣れてきて、人との付き合いもどんどん深くなり、
ずっとここに暮らすという選択肢も検討していたし、
離れ難さゆえにそうなるのかもと思っていました。

11月に宮城に帰ったとき、簡単に言えば、恋に落ちました。
北の山々の美しさに、空気に。風景に、暮らしの中の知恵に。
震災のことが無ければ、原発事故のことが無ければ、
そうは思わなかったのかもしれないし、
いやいや、街から田舎に馴染んで来て、
今以上に自然に寄り添う暮らしが目の前に広がり、
ことさら素晴らしく見えるようになったのかもしれない。

京都の山奥のこの町でしなくてはいけないことはまだまだあるし、
あと数年はここに暮らすだろうし、
その後、本当に引っ越しできるのかは分からない。
何がどうなるのかは、分からない。

けれど、『帰ろう』と思ったのでした。
思った以上はもう、なるようにしかならない。
ふんばったところで抗えない、大きな何かが動き始めている。
大きな何かに呑み込まれながら、
だからこそ、日々の暮らしを大切にしたい。
もっと今を見よう、そして前を見よう。そう思います。

十代の頃からいろいろな土地に住みたいと願ってきました。
願いというのは、身の丈に合っていれば叶うものなのだと、
三十代になってしみじみと思います。

人生の予想外の展開に置いて行かれること度々ですが、
次の転機が訪れる時、腹をくくったら、
存外、存分に楽しめるような気がしています。

# by umebaci | 2011-12-26 14:35 | Comments(0)

春の訪れ

今年の春は少し遅くて、
梅、桜、水仙、そしてタムシバの花が同時に開花。
長く白い雪の世界に居た私たちには、
花があちらこちらで咲いて、それは美しい春の始まり。

この辺りでは『コブシが咲いたらジャガイモを植える』と言われていて、
ジャガイモ=春の畑のトップバッター=農作業の始まりです。

そしてこの辺で『コブシ』と呼んでいるのは実は『タムシバ』で、
とても良い香りの花が咲き、
この花の若芽をちぎりお湯を注ぐと、
とても美味しい『タムシバティー』の出来あがり。
なんともいえない良い香りに、体がゆるゆるとほどけます。

タムシバの花の芯。

美しい。

この地に越してきて3年目を迎える春。
田舎のリズムが体に染み込んできたのか、
季節による自然の変化に自分の行動もリンクするようになって、
手足が自由に伸ばせるようになってきたような。

今年はジャガイモの種芋を買い忘れたので、
去年収穫して貯蔵したまま、芽がひょろりと伸びたジャガイモを植えました。
大丈夫かなぁと思っていたけれど、
今朝畑に行ったらちゃんと芽が出てて一安心。
あのひょろっこい芋からどれだけのものが穫れるか、楽しみ。
畑の野菜作りも去年の出来ごとを踏まえて、今年は応用編。
美味しい野菜をまだ見ぬ人に届けるために、
あれしようこれしようと、少々てんこ盛りすぎる程のアイデアが沸いて来る。
仕事を減らした分、野菜作りをがんばろう。
(収入は減るけど!・・・そういう時期も人生にはあると思って)


**************************

畑に立てることが幸せだと思う。大切な私の拠り所。
土を手にとり固めたりほぐしたり、
じぃぃっと観察したり、匂いをかいだり、飽きることがない。
土がお母さんだとしたら、野菜は子ども。
子どもの世話はそれなりに手間だけれど、お母さんの健康あってこそ。
お母さんを健やかにする為に観察する。手を施す。
お母さんからいい匂いがすると、私も安心する。

畑をしたい!と思ったのは、
お義母さんの実家(農家)の畑と出会ったときから。
なだらかな丘に野菜畑や果樹畑が続き、それは夢のような素晴らしい場所で、
背中にした背負子(しょいこ)の中へ穫れたてのトマトやキュウリ、
トウモロコシをたくさん入れて、
つやつやした野菜の輝きに我慢できなくてその場で齧りついた。
土間にたくさんの野菜が並んで、豊かな光景だった。
朝は産みたて卵の卵かけご飯。美味しかったなぁ・・・

あのときの感動と憧れが、今ここに繋がってる。
あのときが無ければ、私はここに居ないかもしれない。
その場所は福島県の中にある。
汚染された土のことを思うと、心が苦しくて、遣りきれない。



# by umebaci | 2011-05-03 16:08 | 日々のこと | Comments(0)

三週間

東日本大震災から三週間。

震災前の数日間、
原因のわからない、ひどい倦怠感と頭痛と息苦しさが続いていた。
前夜か前々夜か、家に一人だったとき。
放心して座り込んでいたら、聞いたことのない耳鳴りに襲われた。
両耳の側で大勢の人がわんわんがなり立てるような耳鳴り。
怖くなって耳を押さえても唾を呑んでも止まらず、走って逃げた。
けれどその後の記憶も無いし、耳鳴りのことも理解できないまま、
とにかく具合が悪かった。

震災が起こった。
頭を、心を、重い鈍器で殴られて粉々にされたような痛み、
そして被災地の今、親族の行方、余震、原発、不安にかられ、ただ祈り続けた。

地震発生から三日後。
入院中の母へ会いに東京へ向かった。
京都には無かった張りつめた空気、余震、停電。
不安で不安で押し潰れそうな中病院に着くと、
そこには使命感を持ち働く人々が居た。

停電やダイヤの乱れから帰宅できない病院関係者も多数居る中、
患者の命が最優先され、誰もがきびきびと仕事をこなしていた。
病院を出たら、いろんなところで仕事を全うしている人達を見た。
何を自分は不安に負けているんだろう、そう思い、恥ずかしくなった。

被災した宮城の親族からは、
何かが復旧するたび、連絡が入った。
遠く暮らす私達を心配させまいと、『大丈夫だから』を繰り返す。
こちらが力づける側なのに、何をしてるんだろうと、情けなくなった。

祈りだけでは前に進めない。
日常を何とかこなしていく内に戻って来た笑顔。
けれど笑った自分を見つめて、後ろめたく思う。


原発に関する拙い思い。

この町を流れる美しい川で、一昨年から『クリーンリバー作戦』が展開されている。
民家が少ない区域では不法投棄が目立ち、
川の生態系を守るために投棄物を撤去しようという試み。
一年目、軽トラ何台分もの投棄物を撤去した。
『なぜ、捨てるのか』怒り、投棄した相手に憎しみさえ覚えた。
それほどの量と内容だった。

二年目、一年目と同等の量の投棄物を撤去した。

泥だらけになりながら撤去を進める内、ふと、
『捨てる人が居るなら、拾う人が居ればいい』と思った。
怒りと憎しみから、解放された。

原発には反対の意志表示をしてきた。
新規建設なんてもってのほか。
けれど、今ある分に何かが起こってしまったら受け止めるしかない。
それが人間の起こした事の顛末ならば、受け入れるしかない。
ヒトという種の首を絞めているのは他ならぬヒト。
偉大な自然はヒトが起こす数々の不祥事にも耐え、存在する。
けれど偉大な自然は許してくれるばかりじゃない。

豊かな自然に囲まれたこの暮らしも、
近距離に立つ原発に問題が起これば儚く崩れてしまう。
けれど営みを続けることに絶望を感じたくはない、とも思う。
だから大地に種を撒き、育てたい、と望む。



東日本大震災、原発事故で被災されたみなさまへ、謹んでお見舞い申し上げます。

流す涙ばかりでは何も出来ないことを学びました。
生かされていることに感謝し、人との繋がりに感謝し、
復興に向けて少しでも力になれることを続けていきます。
弱虫のあかんたれは少しずつ強くなります。
そして、この痛みを忘れないようにずっと体に留めておきます。















# by umebaci | 2011-04-01 10:00 | 日々のこと | Comments(0)

雪やこんこん

寒中お見舞い申し上げます。

今日もまた、大雪に見舞われています。
今年はよう降るよう降る。
先日、スノーシューをお下がりで戴いたので(やったー!)
今日はスノーシュー初体験。
といっても山に行くわけではなく。

家の前に広がる田畑、
年始から積もり積もって80cm以上になっています。
その農道をスノーシュートレッキング。

ずぅぅっと真っすぐな道をひたすら歩く。
すぐに体が温かくなって、とっても楽しい!





長靴ではずぶずぶとはまってしまう所も、
スノーシューではどんどん歩ける。

ちなみに、自分の畑にも行ってみたけれど、
一面白い雪でかすかに畝のふくらみが分かるような分からないような。
思い切って犬のように下へ下へ掘り出してみたけれど、
底辺がかちんこちんで到達できず。
あぁ、私の大根・・・蕪・・・白菜・・・
(収穫しとくのだった・・・)



昨年に始まった猟期がそろそろ終盤を迎えようとしています。
今期は山の実りが少なかったせいか、雪が多いせいか、
獣たちが山裾の方に降りて来ているそうで、
仕留め易いらしく次々に猟に成功しているそうな。
(去年とは大違い)
我が家にも鹿肉やしし(猪)肉が次々とやってきます。
こんなに大量に、二人暮らしで、いったいどうしたら・・・

スペアリブにしたり、煮込みにしたり、あの手この手で戴いています。
こちらの暮らしですっかり獣肉が常食になってしまいましたが、
(こんな生活、想像もしなかった)
だんだんと料理の腕前が上がりレパートリーも増え、
美味しく食べられるようになりました。
そして、獣肉に対するもやもやとしたイメージが払拭され、
素直に向き合えるようになってきました。

例えるなら・・・
家畜として育てられる動物の肉は日本食。あっさり。
野生の獣の肉はトルコ料理。
お肉自体がとってもスパイシィなのです。
(トルコ料理なのでとっても美味しいけれど、毎日食べるにはちとしんどい)
けれど、脂身の美味しさは格別かも・・・
(すっきりとして臭みがなく、香ばしい)

季節によって、雌雄によって、年齢によって、味もどんどん変わってきます。
なので最初は塩胡椒でさっと焼いて味を確認してから、どんな料理にするか考えます。
(ほんとこんな生活、想像もしなかった)

菜食よりの自分としては、
なぜこんなにも豊かな肉食生活なのか疑問が沸いてきますが、
(負けじと野菜をたっぷり食べてます)
とりあえず。
状態が良く美味しく調理された獣肉の美味しさを多くの人に知ってもらえたらなぁ、
と思っています。



これから雪かき、明日も雪かき。


# by umebaci | 2011-01-16 15:00 | 日々のこと | Comments(2)

メリークリスマス

ずいぶんとご無沙汰してしまいました。
早々と仕事納めして、年末年始の休暇に突入。

私の『いっち大好き』な年末年始!
の前に・・・
昨晩はちらちらと白い雪が舞い、ホワイトクリスマスイブとなりました。
ささやかながらディナーを用意し、ワインを呑み、
お腹をいっぱい膨らませ・・・。
ストーブの前には眠りこける猫たち。
雪がほとほとと降る音を聴きながら、食後は静かに読書を楽しみました。

0時を回り外に出てみると、
雪が止み、雲が殆どなく霧もない空に煌々と輝くお月さま。
ちかちかと瞬く星たち。なんてきれいな空なんでしょう。
その代わり、寒くて寒くてずっと立っていられません。
飛ぶように家に入りました。



カーテンに潜り込み、仲良く日向ぼっこする猫たち。
外からガラス越しに丸見えなのですが、
ご近所さんから『置物』と思われています。


皆さま、素敵なクリスマスを。






# by umebaci | 2010-12-25 10:00 | ねこ | Comments(2)
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ハマッコの田舎暮らし。  京都の山間の町にて。 ********************  写真:        ストーブの前におにぎりが、ころり。


by umebaci

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